主治医からの卒業（乳がん術後１６年目）
今後、乳がんに関して術後の経過観察を終了する事になりました。そもそも、１０年目の経過観察の時点で終了してもよい事になっていたのですが、その時の私自身の判断で引き続きこの病院で１年に１回検査してもらうと決めた事を１６年目にしてやっと卒業を決めたという事になりました。本当に「乳がんの長い路」です。
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どうして１６年間同じ主治医のもとで経過観察していたのかというと
乳がん１０年目を無再発で迎え、経過観察を終了したとしても、通常の健康な人と同じレベルでの乳がん検診は受けてください。と言われました。そりゃそうですよね。
検査を会社や自治体の健康診断でかまわないと言われたのですが、そのメリットはタダであることくらいしか思いつきませんでした。１年に１回今までと同じようにこの病院で検査をして３千円弱（健康保険３割負担）を払うかどうかの違いですし、会社の健康診断を利用して、私の乳がんの既往症などの情報が社内の人に洩れる懸念をしていました。公民館などで近所に検診車が来る自治体の検診も同じく、変なタイミングで知られたくない人に知られるんじゃないかという思いがありました。
会社の健康診断を利用した時の不安
- 乳がんの既往歴を検査技師に話す時、社内の人が周りにいるかもしれない
- 健康診断のプライバシーが不安
- 健康診断のその時だけの医師なので信頼が薄い
- 前回のデータと比較できない
私の過去記事「経過観察１０年を迎えたとき」より：http://nagai-michi.net/nyugan-kiroku-10nen/
このような事から１０年目以降の検診も同じように主治医のもとで受けさせてもらっていました。
１年に一回と言われていましたが、自己責任で最近１年半に１回になっていました。これにも理由があります。私は乳がんの他に肺の小結節やら、ＩＰＭＮやら、他の癌を心配する検査もしなくてはなりません。これらをなるべく同じ周期に合わせ、あの「検査待ち」という鬱な気分をなるべく一時期にまとめてしまおうと思ったからです。
３種類の検査をバラバラにして、どれかが再検査に進む可能性まで考えると、ほぼ一年中「検査待ち」の鬱な状態になってしまうおそれがあります。今一番心配が薄い「乳がん」の検査を許せる限りずらして他に合わせていました。
なぜ次回から会社の健康診断を利用する事にしたのか
今の会社であれば健康診断のプライバシーが完全に守られていると分かったからです。たとえ過去の癌ですら、契約職員の私は「雇用期間の更新」の査定に響くのではないか。今までそれを恐れていた事があります。
今の会社を辞めて健康診断が受けられなくなったら自治体の癌検診でも行くつもりです。今や癌はめずらしいものではないから、過去の癌をそんな過剰に気にしなくてもいいだろう。そういう気持ちになってきました。
それともう一つの理由があります。この病院は、過去１年間同じ診療科に診察に来ていない人は「初診料」を支払う事になったのです。これもこの病院での検査から離れる背中を押す理由の一つでもあります。
乳がん１６年目の検査、主治医の所見
こんにちは。（術後）何年になりましたかね？
（やったじゃん！的な表情）
それと、検診の請負先によりますが、手術している人の検診は断られる可能性もありますので、その時もお越しください。
他施設で検診を受ける時、手術をしているので左右差などがあり、今までの経過を見てない医師が診と判断がしづらいのでしょうか。
それと、やはり、ずっと１年に１回うけたほうがよいでしょうか。２年に１回ではだめでしょうか。
自己触診などで気を付けて本当に気になるところもないのなら２年に１回でいいんじゃないでしょうか。
もし私が調子よく他の検診を利用出来し続けられて、再発を疑うような不調がなければひょっとしたらこれで先生に診ていただくのは最後になるかもしれません。
深々と１６年間のお礼を申し上げようと思ったのですが…
実は、同じ病院でＩＰＭＮの経過観察を消化器内科でしているのですが、何故かこの乳腺外科の主治医にもお会いしています…今後もきっとそんな気がします。
なので、またよろしくお願いしますと言って診察を出てきてしまいました☆彡