その他の病気の記録

子宮内膜症・チョコレート膿腫 手術と入院の記録

2016/12/15

(前回の記事:子宮内膜症・チョコレート嚢腫 診断から入院に至るまで

私は子宮内膜症と、両側の卵巣腫瘍(チョコレート嚢腫)の手術の為入院しました。入院期間は7日間の予定です。

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入院当日、明日の手術の説明を受ける

  • 入院前に検査したMRIと腫瘍マーカーではあまり悪性を疑わないが、病理検査の結果は手術から2週間経った日の外来に聞きに来ること。
  • 腹腔鏡下手術で開始するが、具合によっては開腹手術に切り替える可能性がある事。
  • 癒着の剥離がどの程度出来たかによって、術後のホルモン剤の治療の要、不要、治療期間を決める。
  • 通水検査をしながら、卵管の通り道を確保する予定。

通水検査とは

卵管が通り具合を確認するため、実際に色のついた水を流して確認する検査です。検査をしただけで通りやすくなるようです。検査が少し治療も兼ねているイメージですね。痛みを伴うようですが、私は手術中の全身麻酔下で行いましたので、検査による痛みは経験していません。

私の場合、「腫瘍」そのものの大きさの事より、癒着が上手く剥離できるかが一番に心配でした。両側の卵管が癒着して詰まっている可能性が大きいようです。いろいろ不安があり夜になりました。とくに注文してないのですが、手術前夜は標準的に眠剤が処方されるのでしょうか?人生初の眠剤を服用したらグッスリ眠っていました。

手術当日の様子、不思議と記憶がない

手術室に行く前の処置室でストレッチャーに乗ったらすぐに点滴の血管確保、その管から安定剤が入りました。夫にその様子を聞くと、手術室に入るまでは意識があって普通に会話をしていたようですが、私自身はその時点から全く記憶がありません。

そういえば、以前胃カメラの検査をする前の安定剤の注射の時も同じでした。意識はあるけど後でその時の記憶がないんですね~。実は私はそういう体質なんだと思います。

手術直後の様子、生理痛のような痛み

目が覚めた時、生理痛のピークと同じような痛みがありました。すぐに鎮痛剤(座薬)を処方してもらったのですが、あまり解決できず、6時間は空けないといけないので、その期間が一番苦しかったです。お腹に開けた穴3か所の痛みは全く感じませんでした。

すぐに動き回れそうな軽いコンディションでした。これが腹腔鏡の手術ならではの事で「開腹手術」とは違う点だと思います。手術後6時間では動いてはいけませんし、やっぱり動けなかったのですけど^^;まさに、いつもの生理痛の時期そのものの状態と同じでしたし、同じような出血が1週間ほど続き、だんだん少なくなりました。その後の最初の生理は、手術日のちょうど1か月後だったと記憶しています。

手術後の説明

  • 開腹手術に切り替えることはなかったが、癒着が思ったよりあったので、剥離するため手術時間は大幅に予定を上回った。
  • 両側の卵管が閉塞しているのを、少なくとも片側は通水を確認して手術を終えた。
  • 手術中に行った簡易な細胞の所見では、悪性はあまり疑わないが、確定診断は退院後予約して外来に聞きに来ること。
  • 自然妊娠は今回手術した事により可能であると思うが、ホルモン療法後の方がさらに期待できるし今後の月経痛などの症状改善の為にもこの機会に強く勧める。疑似的に閉経状態にする薬を6か月続ける予定にしましょう。(別記事:子宮内膜症・チョコレート嚢腫 ホルモン療法の記録に記載しています)

腹腔鏡手術の副作用、手術翌日から退院まで(4日間)の様子

手術翌日から動きまわれましたし、食事も出来ました。さすがに無痛で快適という事はないです。つい昨日手術していた人の割には「元気」という感じです。

子宮自体の痛みが落ち着いてくると、肋骨の下のラインに沿って痛みがあることに気づきました。これは腹腔鏡手術の副作用です。手術の時に、カメラやメスがお腹の中で動きやすいように炭酸ガスを入れて膨らませていた為と、ガスの残りがまだ少しあるため痛むのだと思います。

あくまで私のイメージですが、ガスで膨らませていた部分の境目の「のりしろ」的な部分が引き伸ばされて痛むような感覚でした。時間が経つにつれ、その痛みの場所はどんどんと上に上がり、肋骨の下→胃付近→胸付近→肩へと移り、退院後も1週間くらい違和感はありました。

お腹に開けた穴は、簡単な絆創膏のようなテープを貼っていたのを剥がしただけで終わりです。接着剤のようなもので内側から塞がれていたみたいです。皮膚の面から血を見ることは全くありませんでした。

痛み、副作用、精神的作用は個人差が大きい

つい最近、私の周りで私と同じチョコレート嚢胞で腹腔鏡手術をした人がいます。ですが私とは全く違う経過を経ているようです。その方は、手術後は退院前日まで動けなかった。開腹手術より、腹腔鏡の副作用の方が苦痛であったと言います。そして、まだ痛みがあっても、寝ているよりも出勤していた方が紛れるとの事で、退院後すぐに仕事復帰されました。

私は逆で、もともとの痛みはそこまででなくても、家事、仕事の事を考えると途端に痛くなっていました。私が仕事復帰したのは手術から3週間後です。立ち仕事ですので、ならしとして復帰後1週間くらいは勤務時間を短めにしてもらっていました。

病気の具合、体質、副作用の出具合、何を一番苦痛に感じるかは人それぞれなのだと思います。「手術後の体の状態がどうであるか」もですが、好む治療環境やどんな事が精神的に癒されるのかも、傷つくのかも人それぞれ違います。それは担当の看護師さんに伝えたほうがいいと思います。
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入院したらまず、担当の看護師さんと、必ず入院生活についてのお話合いの場が設けられます。私はこれ以外に手術、入院したことがありますが、前回苦痛だったことを最初に看護師さんにお話しすることにしています。

ある入院の時、全身麻酔下で尿道カテーテルを取ったのですが、麻酔が覚めた時からそこが痛くて痛くてたまらなかった時がありました。それが今回も心配だと言いました。すると、その時の手術の尿道カテーテルは全く痛みませんでした。慎重に扱ってくれたのだと思います。何度も「痛みませんか?」と声をかけていただき、配慮を感じました。

人生最初の入院の場合は、前回までに苦痛だったこと、というお話は出来ませんが、「不安な事」「知りたい事」は必ずありますよね。入院前に箇条書きにメモして、ぜひ最初のお話し合いの時に申し出ることをお勧めします。

                      

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