病気と生活

「堀ちえみさん、2度のがんから生還して…」Yahoo!記事より

堀ちえみさんの舌癌の治療には3つの選択肢があったそうです。1大手術、2抗がん剤のみで治療、3緩和ケア。

ちえみさんは告知当時は、その治療の3つ目の方法、対処療法、緩和ケアをしつつ、お迎えがきたらそのように…我が人生に悔いなし。と覚悟をしていました。

ですが、末のお子さんが「まだお母さんと15年しか暮らしてないのに」と号泣したことで手術を決断した感動の経緯は当初から報道されていました。

舌癌の手術後つらい思いをしているときに、さらに食道がんが見つかります。

「つらいリハビリに耐え、なんとか言葉を出せるようになったのに…。一気に奈落の底に突き落とされたように感じました。舌がんを宣告されたときよりも、ショックは大きかったかもしれません」それまで、不安に襲われても、明るくふるまっていましたが…。「このときばかりは完全に感情のコントロールを失ってしまいました。とくに夫にはつらく当たって、随分迷惑をかけました。

「堀ちえみさん、2度のがんから生還して…『生まれ変わった』」Yahoo!ニューストップ1月11日掲載分より
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200111-00010000-esse-life

食道がんのほうはステージ0で、がんを手術ですべて取り除くことができ、追加治療も外科手術も必要なかったようです。舌癌の手術をしていなければ、食道がんをステージ0で見つけることはできなかったのでしょう。

ですが、ステージ4の舌癌の告知より、初期の食道がんの告知のほうが自暴自棄になること、私はよくわかります。頑張る精神のエネルギータンクは、ステージ4の舌癌の為にギリギリで燃やしているからです。

ちえみさんは、リウマチ、特発性重症急性膵炎、特発性大腿骨頭壊死症など、いくつもの難病を乗り越え、精神エネルギーも消耗してきたと思います。そして今回のように短期間に別の病が重なると、なんで私ばかりが、と思ってしまうのです。

私の話で申し訳ないのですが、私は、卵巣腫瘍→出産と同時に乳がん告知→生まれた子供に腫瘍が見つかる。そんなさなかドタバタ入院して手術後、腕上げリハビリの時、病理検査の結果の告知を聞いて燃料が尽きて堕ちていきました。(この記事の時です→http://nagai-michi.net/nyugan-kiroku-byouri1/

私の病理検査の結果なんて、予想をはるかに上回る悪いものではありませんでした。なのに、もう、たとえどんな小さな「告知」でも聞き入れる精神力は、1ミリも残っていなかったのです。

スポンサーリンク

ですがその後ちえみさんは、見事に立ち上がり、リハビリを続けて心身ともに生還しました。今月7日放送の「徹子の部屋」に出演されたのを私も見ました。つらいリハビリに見事耐え抜き、その成果をみせてくれました。冒頭からちえみさんも黒柳さんも涙涙でした。

「今回もまた、生かされた。ならば、これからもなにがあっても自分を信じて、運を味方にしながら歩いていこうと思いました」もっとも、何度も病気から立ち直ってこられたのは、家族の支えがあったからだと語ります。

―Yahoo!ニュース同記事内より―

ちえみさんは癌にかかって大きく考え方がかわったようです。癌にもらったものがたくさんあるのだと。今度は自分がギフトを贈りたいとのことです。どんな方法で誰に贈るのか?

それは、まずは自分の経験から得た情報や知識を発信すること。例えば、

口内炎が2週間治らなかったら、悪性腫瘍の可能性がある』という情報を発信しています。

これは、ちえみさんがリウマチのために使っている薬の副作用の「口内炎」だと思い込んで「舌癌」の発見が遅れたためです。かかりつけ医もリウマチの副作用と思っていたかもしれません。

そこで、2週間口内炎が治ってない人は、「舌癌の心配はないですか?」と患者側から聞いてもいいんじゃないかな。私はそう受け止めました。

そして、舌を6割以上も切除して再建手術をした彼女が、昔と同じようには歌えないだろうけれど、ボイストレーニングも始め、ステージに立てるように頑張っていると宣言しています。

歌うアイドル2

ぽよぽよさんによるイラストACからのイラスト

 

ステージに立ってくれること、これこそが私達にとって堀ちえみさんからの贈り物になりますね!

                      

-病気と生活