がん細胞は、胎盤通さないはずだよね。
2016/12/15
私は子の誕生とともに乳癌を告知され、それとほぼ同時に生まれた子にも腫瘍が見つかりました。
<前回の記事「子の誕生と同時に乳がん発見と癌告知」>
見つけたのは、私の実母です、退院してすぐ見つけました。
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子供の顔面に何かある
その場所が顔面の皮下だったので、「何かある」というのが視覚的に分かったのです。
なぜに私が生後1週間授乳しつづけ世話もして分からなかったかというと、病室は母子同室で子供が寝やすいようになのか、日中でも病室はあまり明るくはされていませんでした。
ちょうど本来はくぼんでいる眉間の位置にそれがあったがゆえに、そこに腫瘍があって膨らんでいても、飛び出て見えることもなく左右対称ごく自然なフォルムに見えたからです。
小児科医の検診でも指摘はありませんでした。
私は自身の癌告知のショックで我が子の顔を直視出来ない状況がつづいており、私の実母が見つけました。明るい部屋でまじまじと孫の顔を見て、撫でて、
「あ、何かある」
小豆大のわりと硬いコリコリと動くなにかがあると気づきました。
癌細胞が胎盤を通して子供に転移したなんて聞いたことないし、医学上ありえないと自分でも思っているけれど、この若さでこのタイミングで癌告知された私にいったいどうこの状況をポジティブにとらえることができましょう。
新生児のレントゲン
翌日病院へ連れて行き、レントゲンを撮ることになりました。赤ちゃんに、はい、撮ります動かないで~といっても無理ですし、何回も撮り直しをして何回も被爆をさせたくないし、もしも、どうしてもうまくいかなければ断念して検査を見送る計画のもと、行いました。その結果、新生児は一日の大半眠っているのですが、この時も眠ってくれていて撮影することが出来ました。
子供の診察結果は骨腫
主治医の見立ては、「たぶん良性の骨腫」でした。「たぶん」というのは、細胞を採らないと、確定診断は出来ない、悪性の可能性の低い腫瘍に対し、新生児の目と目の間に針やメスを入れて細胞を採る危険を冒すまでに値しない。という事です。そこで一番心配している事を尋ねました。
良性でも顔面の真ん中で大きくなられては・・・いろんな思いが巡ります。「たぶん良性」でよかったね。なんて私は全く思いもしないです。
もうこの段階で出産以外の事で疲れ果てました。出産後、寝てないし。
そして骨腫は消えすくすく成長しました
その後、1年間経過観察の後、(細胞は採ってはいませんが)、良性に間違いないでしょう。悪性化する性質でもないでしょう。という主治医からの言葉をやっと聞くことが出来ました。その頃には子供の顔自体が大きくなり、腫瘍が目立たなくなってきていました。
そして、3歳になる頃には、成長が飲み込んだのか、吸収されたのか、全く消滅しているように見え、現在(14歳)に至るまで無事に穏便に成長をしてくれています。
まとめ
乳がんの治療記録を書くところ、今回子供の癌疑いの事中心になってしまいましたが、子供をもつ女性が癌になった時、あの時あったかもしれない癌細胞が胎盤や母乳を通して赤ちゃんに流れていないかと頭をよぎると思い、「癌細胞は胎盤を通さない」事を、あくまで私のケースとしてですが、一つの記事にしました。
母乳に関しては前回の記事「子の誕生と同時に乳がん発見と癌告知」に記載しています。