会社で病気を公表するのは不利なのか
2016/12/15
私は子育てで消耗し、癌治療で消耗し、仕事を復帰したり、休んだり、転職したりしていました。基本ぐうたらな性格で、この記事を書くに値する人間ではないかもしれませんが今日は、
会社で病気を公表するのは不利なのか
という事を持論ですが、綴りたいと思います。(*公表する人が経営者や社長のようなトップではない管理職以下の前提です)
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目次
環境によって2極化される
と思っています。
公表した側のメリット
- 配置転換を希望できる
- 検査、治療、具合の悪い時の協力を得られる
- 細く長く勤められる
- 気が楽になる
- 協力をうまく得られると仕事が生きがいになる
公表された側(会社側)からみたデメリット
- 癌の人に仕事を任せるのが不安
- 顧客、同部署の人からの(仕事の量のしわ寄せがくる等)クレームの可能性
- 仕事中にもしもの事があった時の責任
- 同じ給料では他の人と不公平になると思われ、人事がいろいろなんか考える
- 気を使って指導が出来ないんじゃないかという恐れ
- 「お見舞い」などの気遣いが面倒
メリットとデメリットが混合していくより、どちらか一方に偏るケースが多いのではないかと思います。
つまり、ハッキリ、癌サバイバーを歓迎する会社と、受け付けない会社に分かれると思います。
残念ながら後者になってしまった場合、不当な扱い、不当な解雇を「労働基準監督署」などに申し立て、癌と闘いながら、会社とも戦う、勝ち取ったポストに居づらさを感じながら「居る」ことは筆舌に尽くしがたい苦労かと思います。
「会社」が味方になってくれても、「誰か」が不満に思う事での嫌がらせを受ける可能性もあります。
結果、病気はできれば公表しないことが無難だと思います。
ここからポジティブの持論です
しかし、どうしても手術、抗がん剤治療の為に長期に入院するとなれば、休暇や休職の手続きでいずれは知られますね。そして休職という制度そのものがない会社や、身分(雇用形態)もあります。
容貌がどうみても抗がん剤治療中(後)であったり、「体調」がどうしても悪い事が一目瞭然であったり、近い将来知られることが分かり切ってて、その時の対応を事前にしたいこともあるでしょう。
もし、退職という選択肢をとるつもりでも、一回言ってみてもし自分が苦しくない状況が整えば・・・働きつづけたい・・・という考えもあるでしょう。
癌を公表する時は、なにより、「直近の上司」の人柄、それを「どう自分の味方にするか」が一番のターニングポイントであると思います。
まずは、直近の上司に相談すると、そのまた上の上司にどう伝えられるか、を逆算しないといけません。普段からその直近の上司が、上から下からの板挟みで一番気を使っているでしょう。
(使ってない人もいるでしょうけれど…^^;)
その人の心の中で思っている事が、上司の上司またその上司に伝えられることが多いのではないかと思います。直近の上司が、「良いようにいえば良く伝わり、」「悪いようにいえば悪く伝わる」もちろん、伝わる=鵜呑みにするように結果がそのまま出るわけではないのですが。
私の今の勤め先では、人事異動が3年周期なので、もし今私が癌を公表したいのに、上司が協力的でないような人だったら、環境が変わるタイミングを待ちます。しかし、どんな相手でも異動直後の信頼関係の薄い時にいきなり告げることも出来ませんし、次の上司がさらに非協力的な人かもしれません。治療だって待てません。
その時にはまず、「産業医」や「カウンセラー」に、治療をしながら仕事をしたい旨を相談しようと思います。会社専属にそのような相談員がいるところもあれば、外部に依頼している会社もありますし、全くないかもしれませんが。この人たちには内部の構成員であっても、固い守秘義務がありますので、どう周りに伝えて協力を依頼していくかを一緒に考えてもらうように計画します。
サバイバーに協力的な会社の傾向
産休や育休を取得した後、同じ職位と職種で復帰出来ている人が多い会社。そして有給をとりやすい雰囲気の会社であれば、病人とともに働けるノウハウや、ガイドラインをもった会社であるといえます。
公表された側(会社側)のメリット
- 社員の健康診断や、がん検診の意識が高まる。
- それぞれが自分と自分の仕事、自分の家族について考えるきっかけとなる。
- 新たな人を雇うリスクより、信頼できる人格とスキルをもった「あなた」に無理なく仕事してもらえるメリットが大きかった
- 今後増える癌サバイバー自社での就労の前例となり、手本となることを期待する
そして私が一番に思う事ですが、病気になる前から、真面目な勤務態度であったか。はとても重要な信頼度となります。私はこんな時の為に、遅刻や勤務態度にはとても気を使っています。
まとめ 会社で病気を公表するには
- 公表の計画をする事
- 産業医やカウンセラーに相談も
- それでも退職を決めたとき → 別記事:病気で退職を決めたなら、退職日までに、知る事、やる事、お金の事!