乳がん治療の記録

自律神経免疫療法(刺絡療法)一年間の記録

2016/12/14

私は乳がんの手術後、標準的な術後療法を一通り終え、自律神経免疫療法を始める事になりました。ここではその「私の1年間の治療の記録」を掲載しています。

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自律神経免疫療法、初回は手のツボにレーザー照射

自律神経免疫療法とは?自律神経免疫療法(刺絡療法)2004年当時にまるまるひと記事分書いてますので、ぜひご覧ください。

私が一週間おきに治療に通った病院は、自宅から一般道と高速合わせて2時時間かかりました。総合病院の標準的治療と併用している患者さんの診察日が被らないようにとの配慮からなのか、この病院は基本的に土曜日を終日「自律神経免疫療法の治療日」としていました。平日はごく普通の「内科」として診療していました。

1回3600円の治療代に、さらに高速代とガソリン代がかかりましたが、おかげで私は夫と子供と隔週ドライブをすることが出来ました。2歳になった子供は、車の中では景色をみたりぐっすり眠ったりしてくれて、これが仕事と家事と育児の「休憩時間」でもありました。

初診では、まず一通り医師に今までの治療法、今後の希望をお話ししました。総合病院から紹介状やデータを送ってもらう事ができなかったので、初診の時はこの「お話し」がメインで本格的な治療は次回からとなります。医師の話を聞いてから治療を始めるかどうか考えてから、改めて出直す人も多いです。

私は高速まで使って来ているので、血液検査をし、もうその場で軽くレーザーを手のツボ照射しました。初日は手だけで終わりにしました。治療直後も、それ以降もとくに変わりはないように思いました。

2回目以降の治療でレーザーで全身のツボを刺激

血液検査からみる私の体質

前回治療を始める前の血液検査の結果をみると、白血球、リンパ球は、標準値の下限より少し上くらいの数値でした。これまでの抗がん剤によるものでもありますし、癌になる前から私はそれまでの健康診断でも白血球は少ない方だと感じていました。

私は病弱で風邪もひきやすい。流行り病はいの一番になっていました。インフルエンザも予防接種をしていても毎年罹っていました。免疫が弱いことは数値を見なくてもうかがい知れます。ですから、若くして癌になったのだと思います。

これからは、薬によってではなく、自律神経免疫療法によって体が自然と免疫を作れるようにしていくのです。

前回はレーザーを手だけに照射しましたが、今回からは全身のツボに照射しました。ツボ一つ一つに照射していきます。その間10分ほどでした。治療の前後には、免疫を上げる生活の話や、自宅で出来る爪もみのアドバイスなどでいつも30分は診てもらっています。

全身のツボにレーザーを照射した後の様子

レーザー照射をうけるみち子
レーザー照射中も直後もとくには変わりありません。そういえば少し体がポカポカしています。冷え症の私にはいい事です。その夜は入眠の状態もよく快眠しました。

治療開始から初めての血液検査の結果

このような治療を2回繰り返した後、血液検査の結果が出ました。白血球、リンパ球ともほぼ、治療前と変わってはいませんでした。すぐに顕著に効果がでる治療法ではない事を知っていましたのでそんなにがっかりすることはありませんでした。

そして、先生は簡単に個人差という言葉では片付けはしませんでした。

個人差、好転反応という言葉は都合がよい

思うような結果が得られない場合は「個人差」、さらには治療開始時期に一時的に悪化したように見える「好転反応」という言葉をよく聞きます。この先生は、この言葉はあまり使いたくないとおっしゃっていました。この治療法を選ぶ患者さんの多くは、第一の理由に、「副作用がほぼない」という理由からなので、やはり「好転反応」も無い事が理想だと言います。

3ヵ月続けていくと

治療を開始して3か月後まで、リンパ球は少しだけ上昇しました。顕著に右肩上がりな数値ではありませんが、毎回治療をした日は体がポカポカしてよく眠れます。そして穏やかな気分になります。それは気のせいかもしれませんが、そのいい感じの「気のせい」が大変重要なのだと思います。

そして3か月以降は数値では上がったり下がったり、小さな変化を繰り返しました。

免疫を上げる食生活からのアプローチ

動物性脂肪と過剰な糖分を控をえます。とくにこの治療法に限った事ではないのですが、手間暇をかけて素材から作った食事は体にいいのは百も承知です。仕事で疲れ果て、一から自分の為に毎日素材から食事を作ることは、逆に休養を妨げもします。

先生との話や病院の待合室で得た情報の中で、当時私が出来た免疫を上げる食事は、白米に胚芽米や玄米を混ぜる事でした。

それと、朝、無農薬のニンジン1本分とリンゴ4分の1をミキサーにかける、「ニンジンジュース」を飲んでいました。レモン汁を入れるとなおいいのですが、無農薬レモンが冷蔵庫に「あれば」入れる。というように強いこだわりを持たないことで長続きさせようと思いました。リンゴも無い時は、ニンジンだけです。氷ひとかけと一緒にニンジンだけミキサーにかけると、まあ、当時の「青汁」よりは随分飲みやすいものだと思いました。

6ヵ月後に初めて注射針を使った治療

そんなこんなで半年繰り返したところ、あまりリンパ球の上りは良くないのですが、体調は良かったと思います。そこで、今までレーザー治療か電子針でしかツボを刺激していませんでしたが、注射針を使うことに決めました。

主に頭と足のツボを注射針で刺激してうっ血した血を何滴か出すという治療をしました。私は腋窩リンパ節を切除しており、患側側の手には傷を作るのはよくないと思い、手だけは針は使いませんでした。頭に注射針なんて、出血が止まらないイメージがあったのですが、ちゃんと「ツボ」を正確にとらえていることもあり、出血について気にすることはありませんでした。

そして、なんだかスッキリした感じです。血が巡るといいますか、知恵がめぐるという表現がぴったりです。たまたま頭痛があった時に施術してもらった時がありましたが、すぐに頭痛が無くなりました。慢性的な頭痛にも即効性がありそう、直感的にそんな気がしました。

電子針を購入しました

家でも安全にできるような「電子針」を病院で購入しました。¥1,000でした。まるでボールペンのような形で、ノックすると「カチ」っと弱い電流でツボを刺激することが出来ます。冬の静電気よりは痛くはないです。

もちろん、お風呂や水に触れるところでの使用制限など注意する事があり、病院で指導を受けて買うものです。仕事中や外出時は爪もみ(爪の根本のツボを刺激する事です。前回の記事:自律神経免疫療法(刺絡療法)2004年当時を開始に記載してあります)家で電子針を1回、そんな日々を送りました。

1年後、白血球とリンパ球は顕著には向上していない

1年間、血液検査をするタイミングを変えてみたり、隔週の治療を2週連続にしてみたり、いろいろなパターンを試してみました。効果の目安をみる指標の「白血球」と「リンパ球」の値はさまざまな「書籍」に書いてあるような劇的な向上はありません。治療開始前からほんの僅かに数値は上がっているかのようですが、もともとの数値が低かったので、標準値の範囲の平均より下のままです。

1年で区切をつけました

私はここでいったん区切りをつけました。乳癌の手術から3年が経っており、私は1年前より少しずつ「癌」から思考が離れる時が来ていまいした。「区切りをつける」という選択が出来る、再発していない状況こそが感慨深いものがあります。

この治療が功を奏した事のひとつであるかどうかは神のみぞ知るところですが、術後15年経った今、乳がんが再発していないのは事実です。

今でも「爪もみ」は思い出した時にやっています。

治療の経過「私」のケースまとめ

顕著な数値の向上はなかったが、以下にメリットを挙げます

  • 冷え性の私が治療後にポカポカ温まった
  • よく眠れた
  • 頭を注射針で刺激する治療がスッキリして気に入った
  • 精神が安定した
  • 家で出来ることを沢山教わり、医師に報告しながら治療する為、健康管理の意識が高まった
                      

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