病気と生活

癌になってから医療系・病気系のドラマは目を塞ぎたくなっていた

2019/12/27

がん告知をされる前は、病気の主人公が不遇な運命に負けず愛や感動を与えるようなものや、特殊なキャラの名医の話などをよく好みました。いざ自分がその不遇と思っていた状況が起こり、ドラマで見るような医療に世話になるとドラマ視聴は息抜きではなくなり、むしろ目を塞ぎたくなる見ていられないものとなりました。そのことは、別記事:乳がん手術後の入院中、腕上げリハビリと心の様子の頃、最も強い状態にありました。

今でも少しそんな傾向は残っています。そんな私でも楽しみにしている医療ドラマもあります。

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なぜ目を塞ぎたくなるのか

目を塞ぐ私
私は、容姿も頭脳も恵まれず、幼い頃から金銭的に苦労もしているしと、卑屈になる時がありました。体も多少弱く病気がちでした。それでも私はよくあるドラマのように不治の病を抱えた主人公にくらべれば重病をもっていないだけ、私は幸せだと、命に関わる病を抱えた人ををかわいそうだと思っていたおこがましい自分がいました。

そんな私が結婚して子供をもつという、今までの人生の帳尻がこれからあってくるのだと信じた時でした。

唯一、病気がちでも命に関わる病気をもっていないという、私の取り柄が無くなってしまいました。その真っ最中の時は、TVドラマで容姿端麗な癌の主人公が不遇の境地を嘆いても、いままで通りおこがましい気持ちになりません。

病気に関わらず、さまざまな辛い事、悲しい事を体験された方、自分の境遇と一致する実話を情報として沢山仕入れたい気持ちは分かります。けれど、元が実話であったとしても、興味、感動ををもたせるよう仕立てた「ドラマ」に自分を重ねないで、比べないで楽しく視聴できますか?私は余裕が無かったです。

私は痛いシーンが嫌いです

もがき苦しむさま、痛そうな治療、手術シーン、私がこれからどんな痛い症状に、痛い治療に出会うのか、すべての痛みを自分のように感じ、受け止め、痛がり、叫びたくなります。

歯医者でよく、「痛かったら手を上げて知らせてくださいね」と言われますが、最初の痛いを感じたくありません。もしかしたら痛いかも。と思うのも嫌です。虫歯治療でも全身麻酔をしたいくらいです。そんなことも医療系ドラマを医療の世話になった途端目を塞ぎたくなる要因の一つでした。

視聴するなら、医療と全く関係ないものを見て息抜きしたい

それまででも、私はなにかと病気がちだったので病院や白衣に新鮮味はありませんでした。視聴するなら全く違うものを楽しみたい。

笑えるコメディ恋愛萌えドラマとか。苦労のジャンルが全く違うドラマとか。逆に苦難などないストーリーでもいいな。90年代は、ただ「トレンディな俺たちを見てくれ」みたいなドラマたくさんありましたね。今観返したらコメディにも見えて倍楽しいと思います(笑)

だけど、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」だけは楽しみにしている

唯一私の好きな医療系ドラマ、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」が今年2017年7月に3rd seasonが放送されるのを楽しみにしています!
ドクターヘリ飛行中

なんだか番宣みたいになってしまいましたが^^;

このドラマの1st season(2008年)はまだまだその時には見る勇気はありませんでした。

2nd season(2010年)私の乳癌術後8年が経過し、ドラマの終盤に入ったころ、山下智久さんがかっこよくて見とれてしまったのがきっかけで、その日から夢中で1st seasonの最初から遡って観てしまいました。

目を塞いでいた私にとって凄惨な事故シーンや、リアルな手術シーンの多いこのドラマはレベルが高かったのですが、それでも観たいと思ったのです。

私の一番のお気に入りシーンは1st season第六話の「無償の愛」です。山下智久さん演じるクールな医師が、育ての親である祖母に、一気に崩れるように泣きついた時の萌えと感動でその日は眠れませんでした(笑)

今思えば月9で主題歌がMr.childrenだったのでで面白くない訳がないですね。次回3rd seasonに新垣結衣さんも引き続き出演が決まっていますが、星野源さんも出演してほしいなぁ。でも主題歌は変わらず「HANABI」がいいなぁ(笑)

やっぱり、続くドラマは病人だろうが頑健だろうが誰が観ても面白いんだと思いました。かしこい方々がお金をかけて制作してるわけです。次の展開が気になるように仕掛けられており、それにはまってしまうのですよ。

だんだん自分が癌から離れる時、卑屈さが抜けてきた時期にちょうどよくタイミングが合ったのだと思います。医療系ドラマが観れるようになったことは大きな回復の証のように感じました。

早く7月にならないかな~楽しみです☆

                      

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