病気と生活

がんで妻を亡くした若い父親の苦悩とは

小林麻央さんの闘病中も、旅立たれてからも、海老蔵さんの苦悩がブログを通して、また様々なメディアを通してうかがい知れます。ただ海老蔵さん一家は一般の方ではありません。同じがん患者の中でも、麻央さんのブログを見て応援や参考にする人と、見れない人、あえて見ない人と言うのは随分幅広くあります。私は後者でしたが、いつしか私とまるで環境も気持ちも違うと思っていた麻央さんのブログに引き寄せられ、海老蔵さんのブログも、それに関する報道も柔軟に耳に入るようになりました。

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いつかまわりまわって恩恵を

ご長男の勸玄くんはこんな時でもお父さんに稽古に呼ばれます。一般の家庭の状況ではあまり考えられません。可哀想でしょうか?けれどその特別な環境ゆえ、助けてくれる方も多いようでやはり恵まれていると思います。ですが、幼くして母親を亡くした子供は芸能一家の子であろうとなかろうと、計り知れない痛みを抱えているのは変わりありません。

有名な方が多く発信していただけることによって、話題を集め、病気や子育ての理解、社会の問題点、解決の足掛かりともなっていきます。見たくないと思っていた有名人の闘病ブログのおかげで私や私の家族がまわりまわって恩恵を受けるかもしれません。

取り上げられたYahooニュースの若い父の記事に共感

そんな中、「がんで妻を失った若い父親」の苦悩がYahooニュースで取り上げられていました。私は29歳で出産と同時に癌告知され、治療を開始しました。私は「母」なのですが、この記事に書かれてある若い父の気持ちが痛いほど心に突き刺さりました。

「特に孤立してしまうのが若い父親。仕事で忙しい盛りだから、子供の学校や園とのつながりも薄く、地域との付き合いもない。慣れない家事や育児に苦労するのに、親にも心配をかけたくないし、会社でも弱みを見せられない。同世代の友人も幸せに見えて自分が辛くなるので、誰にも相談できずにいます」と語る。

『幼い子供と遺されて 若い母親をがんで失うということ』
Yahooニュース国内6月27日掲載分よりhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170626-00010000-bfj-soci

私が想像する「がんで妻を亡くした若い父」の胸中とは

切ない様子

以下はあくまで私が想像する気持ちです。

「同世代の友人が幸せに見えて辛い」という言葉は突き刺さるくらいの共感を覚えました。同世代の人の子育てや夫婦関係の愚痴が恨めしいのです。そんな気持ちになる自分がもっと恨めしくなります。

会社でうかつに話すと、「家族の事で大変そうだから」と仕事を外されたり(本当は配慮されている)最悪リストラという言葉も頭の片隅に浮かんでしまいます。今までたくさんの治療費がかかったのに。なによりこれからの子供の世話を一人でやろうとするのにお金がかかるのに。

ひとしきり不安に過ごす中、一番のその心配事となっている幼い我が子は「寂しい」と泣くでしょう。

自分が辛い事を人に言えない。言っても「患者本人はもっと辛い(辛かった)んだから」とか、「子供が一番辛いんだから」と幸せそうに見える方から叱咤激励されることもあるかもしれません。この自分の重大事から話をそらしながら人と話を続けられない。やがて人を視界に入れたくもなくなる。人を避けるから助けを求められない。楽になる方法を知ることが出来ない。どんどん孤立していきます。

交流サイト、イベント、団体、その存在を知るだけでも

そんな時にどうすればよいか。子供を持つ癌患者の交流サイトや、イベント、NPO法人があります。最近は病院でも様々な支援、団体などのパンフレットが置いてあります。上に挙げたYahoo記事の中でも紹介されています。どうにもこうにも交流を持ちたくない時期というのもあると思います。そんな時でも見るだけで、その存在を知っておくだけでも一つ楽になるのではないかと思います。同じ境遇の人と交流を持ちたい、情報を共有したいと思える時期に役に立つかもしれません。

                      

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