病気と生活

医学生の見学があった事

2017/03/15

ここ数年、大病院へは年に1~2回ほどしか行かなくなっており、医学生や研修生を見る機会が減りました。私が行く機会が減ったので見ないだけで、見学や研修は常に現場で行われているのでしょう。随分昔の事ですが、思い出したことを書きます。

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出産の時に医学生の見学

出産のかなり押し迫った時でした。あとひといき、という時に陣痛が弱まり、陣痛促進剤を使うことになりました。陣痛促進剤の使用に関する同意書に朦朧としながらやっとの事でサインし終わった時でした。

誰かが私に向かって自己紹介をしています。私は全く聞いていませんでした。いえ、聞いていて、返事をしたかもしれません。その時は、たとえ全世界が見ていようとも、それどころではない、そんな事眼中にありませんでした。

すべてが終わってほっとした時、足元から枕元に向かってきて、私にお礼を言って出て行った人がいました。医学生が見学していたことを初めて認識しました。

これがもし、出産が始まるずっと前の通院の段階で「医学生の見学いいですか?」と言われてたとしたら、どうだたんだろーなー。初産だし、あの時の私はどう返答したんだろ。もうその答えを次の機会にと用意する必要もないので考えませんが(笑)

いずれにしても、突然その現場でそう言われて、それどころではないからはいどうぞ(笑)ってとこでしょうか。

しかし、女医さんがいるとの事でその病院へわざわざ行く人もいると思うのですが、男性医学生の見学があったらそれも意味はないですね。

乳がん手術1年後検診の医学生見学

次は乳がんの術後1年目の検診の時でした。外来で診察に入った時です。「実習中」という名札を付けた男性と女性が一人ずつ、主治医の横に座って画像診断のフィルムと触診をする様子を、身を乗り出すように熱心に見学していました。

ただ、「実習中」と書いてある紙を差し込んで作った名札ケースが、うちの旦那の会社の名札ケースと同じだぁなんてくだらない事を思っていました。

診察室から出て、診察券などを渡されるのを待っている時に初めて「学生が実習をしていますのでご協力をお願いします」といった内容の貼り紙が初めて目に入りました。

私は特にそれを嫌だと思う気持ちはありませんでしたが、辛いと思う人はどうしているんだろう?とふと思っていました。最近は「包括同意」と言って、事前に患者さんに同意の意志を文書にしてもらう病院もあるようです。

大病院だと、医学生だけでなく、救命士、看護師、介護関係を目指す人の勉学の場として提供されることでしょう。私の主治医もかつてこのように見学して研修して私を手術するに至っているのですから、私も協力して当然、そう思うのが自然なのでしょう。

大学と病院の連携イメージ
もし万が一実習生が知ってる人だったら嫌だなぁと思う事は想像してしまった。偶然お隣の息子さんだったり、病気である事を隠しておきたい枠の知り合いだったりしたら気まずいな。あらゆるすべての場合、学生さんはいたって真面目に、あらゆる人の為になる勉強してくれているのですから。こちらも堂々と患者を務めていればいいのでしょうね?

                      

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