乳がん治療の記録

経口抗がん剤の服用1年半の記録

2017/05/04

2002年当時、点滴による抗がん剤(CMF療法)が終わり、経口抗がん剤を1年半飲んだ治療の記録です。

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飲む抗癌剤の副作用は点滴より弱い

(点滴の抗がん剤のまとめは、前回の記事:白血球が回復せず終了 抗がん剤治療の記録6クール目に書いてあります。)

CMF療法が終わり、1年半、飲み薬の抗がん剤を自宅で飲み続けました。

私の勝手な解釈ですが、点滴に比べ、経口抗がん剤は再発を予防できるかもしれない。「かもしれない薬」でした。医師、薬剤師、患者同士、いろいろ話した時の、あくまで私の印象です。

私の場合、ホルモン受容体が陰性で、ホルモン剤が効かない癌のタイプですので、消去法でいくとCMF点滴が終わった後の標準的な術後療法は抗がん剤服用を続けるしかなかったと思います。少なくとも当時の健康保険適用では選択肢は経口抗がん剤のみでした。

結果、この薬が効果をもたらしたかどうかは神のみぞ知るのですが、15年間、無再発生存出来ている事は事実です。

点滴よりは副作用は強くないのですが、私の場合、点滴の抗がん剤の副作用をあまねく弱くした感じでした。その中でも、副作用として多く症例があがっているのが、「下痢」でした。激しい下痢を起こしたら、激しくなくとも続くようなら診察にくるように言われました。

私はよく下痢はする体質でしたので、たまたまいつものヤツなのか、抗がん剤の副作用によるものか。判断がつかないで病院へ行ったことは1年半で2回ありました。

「副作用による下痢」の場合は、ほんとうに「ひどい」もののようです。私が下痢で診察を受けた結果は、主治医からはあまり深刻ではないとの事で、一般的な整腸剤と頓服の下痢止めを処方されました。下痢の間は服薬を中止して、治まりしだい開始するように言われました。

抗がん剤服用中の様子

1年半を通しての体調は、疲れやすく、子供との生活1日1日を精いっぱい消耗しつくす毎日でした。点滴の抗がん剤の時のように子供はもう泣くだけではありません。ちょこちょこぶつかりながらハイハイや伝い歩きをする時期で、「危ないっ!!」っていつもひやひやしながら、病弱な私から生まれた元気な子に感謝しました。近所の公園はなんとかOK、旅行に行くほどのエネルギーは無し。そんな感じです。
kouen
それと、ホルモン剤と抗がん剤、名前からして後者のほうがイメージ的に副作用も酷そうですよね。これも個人差かもしれませんが、私の場合、以前に子宮内膜症治療で使ったホルモン剤のほうが副作用が酷かったです。具体的には、リュウマチのような関節痛、歩行困難なほどの腰痛、吐き気等、のぼせ、発汗、更年期障害を強くした症状でした。 (別記事:子宮内膜症・卵巣膿腫 ホルモン療法の記録に書いています。)

乳がん術後1年目の検査

この服薬期間中に、術後の1年目の検査がありました。

触診、CT、エコー、マンモグラフフィーのメニューを半日でこなしました。マンモグラフィーの検査で手術した側の胸を挟んだときは痛かったのなんのって!!!これは手術も何もしていない人でも痛いですよね・・・あれから15年、診断や治療の技術は向上しているのに、一般的な大多数の人が受けるがん検診であるのだからこそこの単純な挟む時の痛さもなにか向上があればいいな・・・。

その日のうちに結果を聞けました。

転移再発の所見無し

一瞬の喜びとともに、これからずっと検査結果を聞くたびに再発に怯えていく不安に包まれました。それはまるで、出口の見えない長いトンネルに入ったような不安ーー。

                      

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