看病する人は、みんなの為に楽をしてください
2018/07/31
周りが苦しんでいる時、楽をしてはいけませんか?
楽をし続けなければちょっと気分転換は必要じゃないか?そもそも楽の定義はなんぞや?などなど、一概に言う事ができませんが、今日は「シングルマザーで両親の介護をしている友人の話」の事をちょっとお話します。
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介護子育てメンタル面、友人の忙しさ
私の友人はシングルマザーで、女手一つで稼ぎ、2人の子供を育てています。そこへ同居していたお母さんが癌になり、一家は闘病のサポートに一丸となりました。のちに亡くなられ、すぐに今度はお父さんの癌が見つかりました。お母さんの闘病のさいには、全身全霊で労力をささげているようでしたが、現在、お父様の手助けも、2人の子供の世話も手を抜くこともありません。
仕事をしながらPTAの役員まで勤めています。自分も困っているけれど、誰かにきちんと引く次ぐまでは勤めないといけない。子供たちの為に。そう言っています。
楽してもいいですか?悲痛な叫び
奇跡的にこの多忙な友人と食事をする機会がもてました。いつも携帯を気にしています。何回か入院中のお父さんからもかかっています。お父さんは精神的に耐えられないようで、友人を頼りにしているようでした。制限されている食べてはいけないものをこっそり持って来てほしい、ナントカっていうレンタルCDを持って来てほしい。
いろんな注文に振り回されて大変そうですが、病気だもの。家族だもの。という言葉とともに、もう、私、楽してもいいですか・・・
親戚などからの励ましが辛かったようです。
「こんな時だからこそ、あなたがしっかりしなきゃ!!!」
「お父さんはあんなにも闘病を頑張っているのだから!!!」
「亡きお母さんの代わりに貴方がならないと!!!」
それは、責めているのではなく、本当に励まして力になる言葉を精いっぱいかけてくれているのではありますが…
子供たちの勉強を見てやりたい。医療費にお金がかかるから仕事のステップアップもしたいが暇がない。
寝たい。 自分の服やおやつを買っている時など、自分の為の出費と時間にうしろめたさすら感じてしまうようでした。
皮肉な事にこの友人は、仕事では、このような悩みの「聞きに徹する」職業でもありました。癌患者の家族は第二の患者。過度な励ましはしない。職業上そうした励ましに折れる人の相談に乗る側で、私もいつもこの友人に言われた言葉を、今回は私が友人に言いました。
みんなの為に楽をしてよ
そう言いました。病気の本人は、自分の事で精いっぱいで感情、注文をそのままぶつけてきます。子供たちは「子供」なので、やはり唯一の親を頼ります。
稼ぎ頭なので仕事は絶対しないといけない。全部を完璧に出来なかったとして、誰があなたを責めるこができますか?楽をして自分を保つことが出来なければ、介護される側も自分を保てません。子供も、お母さん状態が少しでも楽なほうがいいに決まっています。
ですが、気持ちもわかります。なにより、大事な人が苦しんでいる限り、自分が楽になるイメージが自分の中に無いのです。そして楽することが怖いのです。前回の記事(こころが辛い時はそれをそのまま書き出してみよう)の中で書いた、ストレスを解消することが怖い件ともよく似ています。
しいてはみんなの為に楽をしてね^^
そう言ったら、友人は、なにかが崩れ、てとても美味しそうに沢山バイキングを食べました。私もいっぱい食べました^^
大事な人の為に、楽することは必要だと思います。