メンタル

病気になった事の怒りのベクトル

2017/12/31

病気になった事自体腹がたちませんか?その原因が思い当たらない時、誰にでも起こりうる不運な事が自分だけに起こった時。悲しみと言う感情の癒し方は方々で語られていると思います。怒りと言う感情はみなさんどうしているのでしょうか。誰かのせいならば誰かのせいに出来ますが、誰も悪くない。運が悪いなら天に怒りをぶつけるのでしょうか。そうした感情について私なりにまとめてみました。

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何か私、悪いことしましたか?

何故私が?私だけが?うちの子が?うちの旦那(妻が)が?何か悪い事しました?そういう気持ちになった事ある人が多いのではないでしょうか?そういった負のエネルギーをどうしているのでしょうか。私はゆるやかに薄く持ち続けています。

もちろん、癌になっても今の歳まで生き、働ける体である事の感謝の気持ちはそれ以上に持っているのですが、今回は「怒り」に焦点を当てた記事にさせていただこうと思います。

また、私は怒りの感情を持っているなどとリアルの世界では誰にも言っていません。乳がんであった事すら限られた人にしか知られていないし、知ってくれている友人に対してでも、頻繁に「怒り」について話す事は人間関係上あまりよくない事と思っています。ですので、「怒り」というものを落ち着いて、そして包み隠さずネットの世界でお話し出来ることは幸いに思います。

怒りは回復の兆し

私は29歳で癌になった時からずっと、いつまでたっても怒りの感情が不完全燃焼して緩やかに燃え続けくすぶっています。私を癌にした犯人や悪者も存在しないので怒りをぶつける相手がないからです。

癌告知から数日間は怒りが多くを占め、癌治療真っ只中の時は、悲しみや虚無感が多くを占め、そしてまた、体力が回復してきた時から怒りへシフトし、緩やかに現在に至ります。今思えば、体力がない時は怒る精神力すら無く、イライラしてきたら、体が回復していることを測るバロメーターのようでした。

と言っても、「うん!今日もバロメーター好調ナリ!めでたしめでたし☆」なんて具合では収まらず、「怒り」が免疫を崩しにかかってきます。

怒っても、憎んでも、解決しないものはしない。それを前向きな気持ちのほうへエネルギーのベクトルへ転換するほうが建設的だと分かっていても、心からそう出来ません。

怒りという感情は持たないような素晴らしい方、ネットでも、リアルでもよくお見かけします。もしかしたら、後ろ向きな気持ちの時だってあるかもしれないと勝手に想像しています。人の役に立ちたい気持ちが上回り、後ろ向きな気持ちの時もそれを隠して周囲と接している方、ブログなどを発信されている方、怒りを上手に吐き出して共感を得ている方、などなど色々読ませてもらってます。ありがとうございます。

私が16年ほど怒っている理由

何故いつまでもねちねち思っているのか原因を挙げてみます。

  1. 性格の問題
    後ろ向きなねちねちの性格ってことですよね(´・ω・`)我ながらこれが一番だと思います。
  2. 乳がんは再発を懸念する期間が長い
    多くの癌は3年~5年経ったら再発の心配がほぼなくなるという癌が多いと思いますが、乳癌は10年経っても再発の心配から解き放たれません(確率的には下がりますが)
  3. IPMNの罹患
    乳がん無再発10年を迎えたら今度は「肺の小結節」やら「IPMN」やら癌化を心配するものを発見します。私はずっと癌とは切っても切れないで居る事になります。
  4. 癌だけではないけど癌のせいにしている
    実はもの心ついた時から癌になった事よりも、もっと辛い事を抱えています。その内容は私という個人情報が特定されてしまうので書けませんが、なにもかも癌のせいにしておこうと思います。その方が丸く収まるから。

怒りも役に立つ

私は一方で、「嫌いな人」というのはあまり居ません。なにか不都合があって怒りたい時があっても、それは最終的に過去の「癌」そして今罹っている「IPMN」を憎んでしまうところへ集約してしまうのです。(IPMNとは膵臓に出来る癌化する可能性のある嚢胞の事です。)

極端に言えば、上司に仕事で理不尽な事を言われても、私の怒りの矛先はいつもそれとは全く関係のない「癌」なのです。

何を言われてもスルーする様子
癌に怒っているぶん、人間関係においては怒りがザルの目をスルーしているので、理不尽な人とも上手くやっていけるメリットもあるというべきでしょうか。私のあらゆる不都合は、「癌」が身代わりになって私に憎まれています。ですので、いつまでもねちねち癌を憎んでいる事も悪い事ばかりではありません。

参考:ここ1年で私が病気以外の事で一番怒った出来事がしょーもないです→今年最大の激おこヽ(`Д´)ノが大みそかに

随分能書きが長くなってしまいました…次の機会にでも現在私が怒りの矛先として消化しているネタを記事にしてみようと思っています☆彡

                      

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