病気と生活

足のトラブル、健康保険適用オーダーメイドインソール作成体験談

2017/02/01

私は4年前の2012年、足に合ってない靴を履き続けたために、足底線維腫(そくていせんいしゅ)という足の裏にできものが出来ました。整形外科医によって、オーダーメイドインソールを健康保険適用で作れるよう診断書を書いていただき、靴屋さんへ作りに行きました。

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(この記事にはインソール作成体験談を書きますので、足底線維腫そのものの事は、別記事:足の痛み(足底線維腫)の原因と診断、最良の方法に至るまでをご是非覧ください。)

靴屋さんとお話し まるで問診のよう

健康保険適用のオーダーメイドの靴を作りに医師に紹介された靴屋へ行きました。

その靴屋さんは、工房メインで、店舗は小さくとても上品でシンプルでした。お客さんは完全予約制のようです。靴職人といえば、私のイメージは老いた男性だったのですが、意外に若い男性でした。

これまでに至った経緯や、どんな場面で靴を履くのか、靴についての希望など細かく長くお話をしました。足の裏はもちろん、脚全体の骨格もみてもらいました。まるで医師の問診のようでした。

インソール専用の靴を選ぶ

価格を抑えたいのと、ほぼ足の裏の1点だけをさしあたって保護したい。という理由から、フルオーダーメイドではなく、ここのお店で売っている専用の既製品の靴を買って、それにオーダーメイドしたインソールを敷く事になりました。

私が買った靴はドイツ製のコンフォートシューズです。そんなにたくさん種類があるわけではなく、このタイプの運動靴ジャンルを店頭では4~5種類の中から選ぶしかありませんでした。

ですが、激安店の100足の中より、このお店に置いてある4種類の方が・・・・どれも、いい見栄えです。私が選んだ靴は運動靴なのに、素材はエナメルです。見た目で決めてしまいました・・・

この靴は4年経った今完全に履きつぶして形が変わり、汚れていてますので、全体像は掲載できません^^;

この時点では、健康保険適用前の値段が約4万円との見積もりで、出来上がりに1か月かかると言われました。ちなみに、2足目の購入は保険適用になりません。1年半を経過し、その時も医師が必要と認めて作る場合、保険適用になります。

細かい足のデータを取る

  1. くまなくメジャーでサイズを測ります。
  2. 方眼用紙のような板の上にまっすぐ立ち、板に足でスタンプを押すように形を平面的に記録します。板から降りて、表面についていた紙を一枚剥がすと、下図のような絵が現れました。
  3. とても柔らか~い粘土のようなものを踏んで足の形を立体的に記録します。
足の裏の情報

上記2の平面図形

圧力が強くかかっているところがより濃い赤で写し出されます。私は右小指の付け根の裏がとてもとても赤くなっており、左とは全く違いました。これを両方の足が同じ圧力を受けるようにインソールを設計するのです。私のインソールは、腫瘍の部分を柔らかく包むように、それでいて、靴の中で擦れないように硬い素材でガッチリ作る方針になりました。

病院で靴の受け取りと調整

出来上がりの日に合わせて靴を病院で受け取る日が来ました。義肢装具士さんの前で靴を履いてうろうろ歩きます。今あきらかな調整が必要なところがあれば出来る範囲で目の前で加工できるとのこと。私はO脚気味なので、平行に均一に圧力を分散させる為のパッドのようなものをインソールと靴の間に敷いてもらいました。

私のインソールの裏です

私のインソールの裏です

赤丸に見えるところは、腫瘍を包み込むようにくりぬかれ、特殊なやわらかい素材で埋められています。

技師装具士
院内を好きなだけ歩いて戻ってきたら声をかけてください

みち子
・・・好きなだけって・・・

歩きながら思ったこと。靴もインソールも硬い素材とは聞いていたのですが、思ったより硬い(*_*)これ、硬い上にもし合わない部分があったらなおさらどこか悪くなるかも?と不安が少しよぎりました。

合わない部分が出てくる度に、調整に調整を重ねて少しずつ「自分の靴」に仕上げていくようなのです。なかなかお世話をおかけしますね。調整は靴屋さんでしてもらえるようでした。

そして、最後にこれは重要なアドバイスでした。

重要なアドバイス

技師装具士
治療として靴を作った経緯からといって、履けば履くほどよくなるわけではありません。新しいものは靴にかかわらず何でも、体になじむまでゆっくり慣らさなければなりません。他の靴と交替で少しずつ履く時間を増やして慣らしていきましょう。

痛いところがあるのなら調整が終わるまであまり履かないほうがいいです。靴に慣れても、毎日毎日こればかり履くのではなく、靴も休ませなければなりません。

全額支払いをしてから還付請求

病院で全額を支払いました。靴とインソール合わせて¥42,530でした。健康保険の自己負担率3割なので、後に¥29,771返ってくることになります。

後日役所に還付請求の手続きをしに行きました。持参品は「診断書、明細書、領収書、保険証、通帳、印鑑」ですが、各自事前にお尋ねください。私はこの時国民健康保険でしたので、社会保険のかたはお勤め先の会社に聞いてみてください。

振り込みで還付される

3か月後くらいでした。忘れた頃でした。

tsuchou

靴と足のその後

私は、スーパーの仕事中にこの靴を履きました。靴とインソールの硬さは慣れとなじみで、むしろしっかりカバーしてくれている安心感で包まれました。

何度かするはずだった調整は、実は全くする必要がなく、作ったそのままがピッタリだったようです。痛みは1年で全く消え、他の靴を履いても4年経過した今現在も全く痛むことはありません。

まとめ

オーダーメイド靴作成とお金の流れ

医師が必要と認める → 靴屋でオーダー → 病院で受け取りと調整 → 全額支払い → 還付請求 → 還付 → 靴は必要に応じて靴屋か病院で調整を続ける

                      

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