がん検診・健康診断について

Yahoo!ニュース“発見しすぎ”のデメリットも…けいゆう先生教える「がん検診」の感想と、ネットの信ぴょう性

2020/01/16

またまた過剰診断系の記事を取り上げてしまいました。最近よく見かけるもので^^;

ちなみに、タイトルの「けいゆう先生」というのは、外科医の山本健人先生のペンネームで、医療情報サイトや著書の執筆をされています。

私は今月半ばに発見しすぎな「過剰診断」について2記事連投してしまったので、それ自体について、もう思うことを書ききっております^^;

(ちなみに、コチラの2記事です → Yahoo!ニュース「がん検診の本当の目的とは?知っておくべき過剰診断という弱点」を読んで、と、NHK NEWS WEB「『線虫』でがん早期発見 検査技術実用化」の記事を読んで

今回のYahoo!ニュースの記事は、癌の過剰診断、がん検診の選び方、ネットの信ぴょう性に欠ける医療情報病院の選び方について語っておられました。

患者さんは、どうしても信じたい情報を信じる傾向があります。自分では偏りなく情報収集しているつもりでも、無意識のうちに安心材料となるソースばかりをピックアップしてしまうのです。

Yahoo!ニュース 国内 12月25日(水)掲載分 “発見しすぎ”のデメリットも…けいゆう先生教える「がん検診」より
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191225-00010004-jisin-soci

ネットの信ぴょう性というのは、うん、私も発信している側として、ひとりよがりな凝り固まった表現にならないよう言葉に気を使っていかなければならないと思います。

といいながら過剰診断の記事を3つも取り上げていますが、がん検診がすべて過剰検診だと思われないように、そして私が今かかっているIPMNが過剰診断だと思われないように、私は私の感想があるけれど、有益性もあることを併せて書いているつもりではありますm(__)m

スポンサーリンク

「病名 治療法」で検索すると?

安心材料を無意識にピックアップしているのは、検索エンジンの特性によるものもあります。自分の知りたいことを検索するさいに、「病名 治療法の名前」で検索するとします。

すると、最上位に現れるのは、入力した「治療法」に関連した宣伝広告と、(今はあまり上位にあがらないようになっていますが)少し前は広告収入を得るため工夫された健康情報サイトが上位になっていました。

次いで病院や学会の症例や解説などが現れますが、これは大変読みにくく、自分の病名を知ったばかり人が見るには難解な読み物です。

そして次に現れるのは、「その治療法をおこなった人の口コミ」の情報です。個人ブログや掲示板といったところです。入力した「治療法」を、私は選択しなかったですよ。という情報は検索上位に現れることはありません。

スマホで検索する女性

acworksさんによる写真ACからの写真

「治療法 痛い」で検索すると?

また、「治療法の名前 痛い」で検索すると、その治療が苦しかった、痛かった、という情報が検索上位に現れます。「私は痛くなかった」という情報は現れません。

人は、自分の特別な経験、痛かった、苦しかったことほど言いたくなります。匿名であるネットならなおさらです。

わざわざ「痛くなかった」という情報を書き込む人のほうが圧倒的に少ないので、検索上位に現れません。そして「痛かった」という情報がたくさんクリックされ、検索エンジン上の特性上よく読まれる記事ほどずっと上位に居続けます。

病院の選び方について

けいゆう先生が記事のなかでおっしゃっていますが、現代のがん医療は「チーム医療」だということ。がんに限らず、多くの病気、病院でそうなんだと思います。

名医を訪ねても、名医を含めるそのチームに治療をしていただくわけですよね。名医の先生はお忙しいでしょうから、治療中、多く接していただくのは、訪ねた名医の先生ではないかもしれません。

医療チーム

OTナガミネさんによるイラストACからのイラスト

私のIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)は、消化器内科で経過観察をしています。これが手術となったら、消化器外科の先生に執刀してもらうことになると思います。手術しないで一生を終える可能性も高いのですが、そうなると消化器外科の先生とは一回もお会いすることはないでしょう。

私の個人的な好みでは、選べるとしたなら、名医を訪ねるよりは、「症例数の多い病院」を訪ねるかなぁ。でも、私には、20代前半の卵巣腫瘍、乳がん、20数年間の膨大の「データ」が今通っている総合病院に詰まっています。

データは移せたとしても、過去の検査のしかた、見かた、アウトプットデータの様式にはその病院のやりかたがあると思っています。そのうえ、検査に対して病院に私の「要望」を伝えた事だってあります。

これらのデータは突然新しい病院へいきなり渡されたとして、どんな解釈をして治療にあたってもらえるのか想像がつきません。もちろん、あの病院でしか治療できないというのであればそこへ行くしかないのですが、私にとって、どこの病院へかかるのがいいのは、正解というのはないと思います。最終的には選択したことが「正解」であり「運命」だと思うしかないと思います。

                      

-がん検診・健康診断について