雑記

あれは事故物件からの臭いだったのか

あれは数年前、転職して自転車で通勤し始めた頃の事でした。通勤路に、一か所いやな臭いがするスポットがありました。裏通りの細い道です。そこまで強烈ではないけれど、一度かなり臭いがきつい時があり、そこを通る前に息を止めてから通っていました。

ちょうどそのあたりにある古い側溝から臭いが来ていると思っていました。

古い側溝蓋

Kazuiさんによる写真ACからの写真

変なものが落ちているのか、汚水でも溜まっているのかなと。下水や汚水の臭いではないと思いはしましたが、知りたいとも思いませんし、毎日その場所だけ息を止めて半年くらい通りすがっていました。

スポンサーリンク

「大島てる」で真相を知る

そして最近そこが事故物件であることを知りました。YouTubeでみたのですが、「大島てる」という、地図の上に事故物件が表示されるサイトがありました。これまでにTVでもよく紹介されていたようでした。

賃貸契約を結ぶ際、敷地内で事故があった最初の入居者には告知しなければならないが、それを隠す大家もいるので、事前に調べたほうがいいよ~と言っていたので、これから引っ越す予定もないけれど、ふとそのサイトを覗いてみたのです。

そこそこ昔の事件、事故も載っているようです。まずは、自宅や勤務先が事故物件でないかを確認します(笑)そしてその付近、通勤路などなど・・・

あ!!!いつも息を止めて通りすがっていたあの場所にマークがあります!

そのマークをクリックして開くと、詳細も見ることが出来ました。ちょうど臭いがきつい時だったか、どうかは、微妙なのですが、アパートの1階から死体が発見されたと書いてありました。事件性もあるとのことで当時ニュースにもなっていたようです。知らなかった・・・

あらためてその場所を通ってみると、臭いの元だと思っていた側溝のすぐ横のアパートは、サイトで確認した名前のアパートに間違いありませんでした。

臭いのもとは側溝ではなく、アパートの部屋からだったんですね。

集合住宅

ぺるみけさんによる写真ACからの写真

死体はその場からはなくなっただろうけど、部屋内をリフォームまで完璧にしたかどうかは知りません。日によって臭いの強弱があり、だんだん消えていきましたが、半年くらいは臭いがしていたと思います。

当時思っていたのですが、このアパートの住人は側溝の上付近でも洗濯物よく干せるな~と思っていました。ひょっとしたら、死体を運び出した前後にはアパートに不在かまだ入居していない状態で、臭いにも鈍感で、死体が見つかった事を知らなかった人もいるかもしれません。

どんな臭いだったかあえて表現すると、「ある食品」が腐った臭いに似ていると思いました。「ある食品」は何であるかを言うとそのメーカーに失礼ですし、これを見て食べれなくなる人がいるかもしれないので書きませんが、おいしいものです。生ものではなく加工食品です。

自分の周りに当てはめて考えるとやり切れない

亡くなった人は気の毒です。後片付け、費用負担をする親族の方も、大家さんも、住人の人も気の毒です。

超高齢社会で、外との交流をしなくても不自然じゃない社会になっています。これからこのような状況は増えるんだろうな。

まずは自分が孤独死した場合のこと、自分の家族、親戚が。そしてお隣がこうなったなら。そう考えるといたたまれない気持ちになり、離れている家族と連絡はまめにとって、お隣の安否くらいは日々気にしておこうと思いました。

話は戻りますが、「大島てる」というサイト、これは見てから引っ越さないといけないですね。ちゃんと告知義務を守る大家さんでも、事故後最初に入居する人に告知しないといけないだけで、2人目以降の入居者には言わなくていいそうです。耐えられなくて早々と出て行った後に入居する2人目の人は、何も知らされずに、家賃設定も事故前のもので入居することになるのですから。


参考:「大島てる」https://www.oshimaland.co.jp/
サイト名であり、サイトの制作者の人名でもある。

                      

-雑記