MRCP検査の結果、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)と診断される
2017/05/02
私は別の事情で検査した胸部CTで偶然膵嚢胞が見つかり、すい臓専門医のところで経過観察をすることになりました。(偶然見つかった経緯は、別記事:胸部CT検査したら偶然「膵嚢胞」が発見されたをご覧ください)
初めてのMRCP検査の体験と、診断の結果を書きます。
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MRCP当日の準備
今回は、すい臓にある「膵嚢胞」が何であるか、CTやエコーより正確にみるためにMRCP検査をしました。
MRCP検査とは
MR胆管膵管撮影と言い、MRIの検査ではあるのですが、胆汁や膵液の撮影に特化したものです。検査薬を飲む事以外はMRI検査と同じ流れです。
私の検査時刻は16時です。検査3時間前から絶飲食ですが、昼食も抜いて、午前10時までに軽食を済ませておくように言われました。会社勤めなので、10時に軽食(笑)はちょっと難しかったので、朝食を食べてからは昼食は丸ごと抜いて行きました。
検査の流れ
1.MRIの受付・準備
受付のスタッフに、本人確認、何時間前に食事、水分摂取したかなどの簡単な確認、同意書のサイン等をしました。検査着に着替え、空港にあるような金属探知機をくぐります。電磁波と強い磁力を使って検査するので、エレキバンとか貼って忘れてたまま検査すると、やけどするおそれがあるって書いてある(*_*)
待ち時間が長い。検査着に着替えて薄着なのでだんだん冷えてきました。
2.検査薬を飲む
検査時間が近づいたタイミングで、スタッフが飲む検査薬を持ってきます。私が飲んだのは透明の無味無臭の薬剤です。250ml飲むように言われました。バリウムのように一気飲みする必要はありませんが、そこそこ速やかに飲みます。
この薬のよくある副作用は、軟便、下痢です。私は検査した当日はなんともなかったのですが、翌日のみ、軽く下しました^^;これが1週間以上続いたら病院を訪ねるようにとのことでしたが、大丈夫でした。
3.検査中
まあ、やたらと機械音がうるさいです。検査時間は20分から40分と言われましたが、この差は大きいですよね。所要時間は検査を始めてみないと分からない個人差があるって言われました。私は20分で終わりました。寒い上に飲む検査薬を飲んだのもあり、40分もかかっていたら、トイレが我慢できなかったところです・・・ひやひやしました。
4.検査後
その日に検査結果を聞くことが出来るので、検査着から着てきた服に着替え、外来で呼ばれるのを待ちます。
検査結果と医師の所見
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)である。
(この病気については別記事:膵臓専門医による私の膵嚢胞の所見に書いてあります。) - 3つある。大きさはそれぞれ、0.5cm、0.5cm、1cm。
- いずれも分枝型である。
-
分枝型と主膵管型がある
すい臓には中心に主膵管という十二指腸につながっている太い管を膵液が通っています。それと、主膵管から枝分かれする分枝膵管があります。主膵管に腫瘍があるのを「主膵管型」と言い、主に分枝膵管にあるものを「分枝型」、二つの混合の「混合型」があります。悪性である可能性はこの3タイプの中では「主膵管型」が多いとの事です。 - 今のところ悪性(膵臓癌)は疑わない
- 半年に一度今回と同じようにMRCP検査をして、大きさや病変を示す疑いがあれば次の段階へ進むこととなる。
検査結果を聞いた心境
膵嚢胞の多くはIPMNであると事前に調べていたので、まあ予想通りでしたが、3つもあるなんて!まず、かかりつけ医では1つは見つかっていました。そして膵臓専門医が同じデータを見て、「2つはある。」と言いました。そして、今回MRCP検査で3つあると分かりました。
餅は餅屋のように、これが専門医の専門性なのでしょうか。ですが、かかりつけ医が「胸部CT」で膵嚢胞を見つけられたこと自体もなかなかない例かもしれません。
前回の診察の時に、IPMNを持つ人の中から年間1%の人が膵臓癌と診断されると医師に聞きました。私は3つあるから、そのうちの癌になる確率は単純に3倍の3%なのでしょうか・・・私は数学が弱いのですが、その1%の統計の取り方が1個だけある人も複数ある人も区別なくサンプルをとっているのであれば私も1%ですね。
今後の検査の不安と検査代の不安
今後この検査で、次の検査に進むとなれば・・・いろいろ検索してみるとERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)という入院が必要になる検査が多いようです。順調にいけば2~3泊で退院しますが、膵臓の細胞を直接採るものなので、膵炎を起こすことがあり、その程度によっては1か月以上になることもありそうです。そう年に何回も出来る検査ではありませんし、1回だけでも契約職員の私は職場生命が危ういです。
今回のMRCP(MR胆管膵管撮影)の検査料
健康保険3割負担で¥6,780でした。再診料込みです。
すい臓以外にも定期的に検査している事
私は乳がんに罹ってから毎年これまた専門医のところで検査(マンモグラフィー・エコー)をしています。その金額は¥2,960。
肺に小結節があると言われてからは近所のかかりつけ医のところで半年に1回胸部CT検査をするように言われています。その1回の金額は¥3,510です。
どこも悪いところがなかったとしても今後まともに検査を受けると、1年間で総計¥23,540が生涯かかり続けます。何かの検査と何かの検査をまとめられないか。考えているところではあります。
まとめ
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の私の経過観察方法は、MRCPを年に2回、約7千円×2回かかる(注意:病院と自身の具合により金額と方法は変わります)
- 検査薬には軟便、下痢の副作用があることも
- IPMNが膵臓癌になる前に発見する為検査を続けよう