肺がんの記録

【肺がん】手術後2日目~退院までの記録

術後翌日の記録からの続きです。

手術後2日目

経過良好とのことでドレーン抜去しました。予定は明日以降と聞いていたのですが、回診の時に、

「よっしゃ今から抜くよ!」

抜き打ちで言われて、さっさと抜かれました。抜くとき、痛いというより、気色悪いって感じがありました。

これで体からつながっているものが何もなくなり、スムーズに動けるようになりました。痛みもドレーンが抜けたとたん大分楽になりました。

リハビリの先生のマッサージを受けたり、ストレッチやら院内を歩き回ったりしました。

院内の売店にも一人で行ってよし!と許可が出ます。

手術後3日目

シャワー許可。

湯舟は抜糸するまではNGだけど、シャワーが許可されました。初日は看護師さんと一緒に風呂場で傷の洗い方を学びます。

まだ風呂場に入るだけでも、それだけでも疲れます。湿度が高いところでせっせと作業をするのは酸欠になりそうな感じがありました。

疲れるので、洗髪は今日はシャワーから上がって、落ち着いてから看護助手のかたにやっていただきました。シャンプーも、そのあとのドライ、セットも、まるで美容師のようなスキルで本当にありがたかった。

 

空いた時間はスタスタと歩き回りまくっています。

普段の生活がぐうたらしているので、肺がんになってからのほうが運動量が格段に上がっています。

私は肺葉切除の患者の中では回復が早いらしい。

それは、肺がん患者の中では、これでも若手(笑)なのと、残された肺が喫煙などで汚れていないからだと医師は言います。

術後4日目

痛み止めなしでも大丈夫な時間帯も増えてきました。

今日は体力測定の日です。

術前にあらかじめしていた体力測定と比べてどのくらい回復したかを測定します。

酸素メーター、小型心電図をつけての早歩き、筋力測定をしました。思ったより、息切れもありません。

機械がはじき出すその結果は。。。

96%回復!

体感的にも、今まで受けたどの手術よりも早く回復したのではないかとすら思います。

コロナの最盛期だったため、手術待ち期間が長く、そのため術前のトレーニング期間も長く、幸か不幸か、手術直後の回復に限っては吉と出ました。

その夕方、退院許可がおります。明後日(手術後6日目)に退院することにしました。

まだ入院していたいのに。

入院5日目

鎮痛剤は時々のむ程度。なにひとつ動作や痛みに困ることはありません。シャワーも洗髪も自由自在、完全に日常を取り戻しています。

ですが、ここに来て食欲が一切なくなりました。

退院と聞いて急にシャバに放り出されるのが恐ろしいのです。それは身体的苦痛の心配ではありません。

私のもう一つの病名「適応障害」がここで再発してきました。

私の場合症状は、首の筋肉が硬直して声が出しづらい、物理的にも心理的にも食べ物がのどを通りません。(また別記事に書きます。)

スポンサーリンク

入院6日目

この世の終わりのような退院の仕方。

入院するのは楽しみ。退院は悲しみ。

これまでもずっとそうでした。

時には数か月、時には苦しい苦しい抗がん剤をやりに、「入院する」のは、それでも私の楽しみだったのです。

私は一生退院したくない。

早く永遠に休みたい。私は、それほど孤独で、そして疲れているのです。

退院後の外来について

次回の外来で、病理検査の結果を聞くのと抜糸を同時にします。結果によって、細かい病期や、追加治療の有無がわかります。

病理検査の結果がいつ出るか、まるで分からないと言われました。

コロナが落ち着き始め、手術や入院の患者が急に増え、検査部が追いついていないとのこと。

検査結果が出たら電話をくれるとのことで、それから予約をとって外来に行きます。

場合によっては抜糸だけしに行かなければならないようだ。

職場復帰の交渉も、具体的な復帰日がまだわからない。としか言えません。そんな苛立ちもまた適応障害を加速させました。

                      

-肺がんの記録