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適応障害の診断と治療

コロナ禍の中で検査も受け入れ病院が確定するのもなかなか進まなかった時、「肺がん」という病名が100%確定し、入院日が決定するまでは職場には内緒にしていようとしました。

内緒にしているのに、検査で度々休まなければならないお詫び、その時の仕事を頼むこと、申し訳ない気持ちで過ごしていました。

おそらく退職することになるというのに、長期的な案件を任されたりするプレッシャーとも戦っていました。

私の今後の活躍のためにと、熱心に教えていただく事も多く、せっかくのありがたいアドバイスも、「おそらく退職」の状況で、実が入るわけありません。

入院日の見通しがつかないけどそれまで働かせてほしい。派遣社員の私は、直近の契約更新を難なくしてもらうために、自分に不利な情報を職場にも派遣会社にも与えたくなかったのです。

適応障害となった原因

適応障害にはストレスとなる「原因」があると言われています。

私の場合、「肺がんになったこと」というよりは、

コロナ禍の最盛期に肺がんになったこと」が原因だと思っています。

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私の症状

  • 眠剤を飲んでも眠れない
  • 喉のつかえがひどく、物理的にも心理的にも固形物が喉をとおらない
  • 声が出しづらい
  • 下痢

これらの症状は、呼吸器内科、外科的には問題がないと言われ、同院内の「精神科」へ回されることになりました。

大学病院の精神科です。予約なしでその日すぐ診てくれました。

初診なので、担当医が診る前に、研修医が「予診」をします。

  1. 私のおおまかな人生の年表的な聞き取り
  2. 現在の家族構成や人間関係
  3. これまでの「癌にまつわる四半世紀におよぶストレス」家族にも誰にも頼らず、全部一人で行って一人で決断して長年誰も聞いてくれる人がいなかったこと。
  4. 今回の肺がんはコロナ禍のせいで入院時期の予定も立たないため、療養期間に入れず、見通しの立たない中途半端な生殺し期間が続いていること。
  5. 見通しがたたないため職場に言うことを躊躇してまだ誰にも言っておらず、いつも申し訳ないとばかり思っていること。
  6. 約1か月カロリーメイト的なゼリー飲料と栄養ドリンク剤のみで過ごしていること。

声もやっとこさ絞り出して、呂律もまわっていませんが、一生懸命に説明しました。

精神科医師の所見

しばらくして、担当となった精神科医と初対面、物腰は柔らかく、でも自分の身なりはあまりかまわないような、寝ぐせついてるイメージの医師です。

予診の内容が書かれたカルテをみて、改めて今の症状を話します。

物理的に喉やリンパの腫れがないかを一応確認します。

「病名をつけるならば、適応障害です。」

病名をつけるなら、、、ていうくだり、ただのストレスですねって事だと解釈しました。近所のメンタルクリニックじゃなくて大学病院の精神科に回していただいて申し訳ない感じもしました。。

医師の言う対処の方法

  • 生活リズムを安定
  • 夜はちょっと早いけど9時には強めの眠剤で強制終了。
  • 食欲がないときは、無理して食べなくていい。今までのゼリー飲料等で様子をみてok

処方薬

  • 眠剤は数種類、かなりがっつり出ました。
  • 一日一回飲む弱めの安定剤がでました。よく耳にする薬品名でした。

1週間おきに精神科外来へ

症状が緩和されているかどうか、薬の種類、量の調整をしていきます。

呼吸器外科の予約が入っている時に合わせて、精神科も予約を入れました。家から遠い病院なので一回でまとめて済ませれるようにします。

仕事は休職したほうがいい

私はむしろ、仕事をしていた方が気が紛れるから、肺がん手術待ちの間も仕事したい。と言いました。すると、

適応障害の「原因」となるの事が「仕事そのもの」ではないので、本人がやりたいというなら無理しない程度にするのもいいだろう。

でも休みたくなったなら、診断書はいつでも書きますよ。とのこと。

検査がなくて仕事に行けた日でも、声のだしづらさでコミュニケーションが不自由なことがまたストレスとなり、仕事に行きたい気持ちとうらはらに、休職せざるをえなくなりました。

職場に配慮してもらう事も必要

今一番ピンポイントでモヤモヤしていることは、

自分が有利になるように職場にどう伝えるのがいいか、出来れば退職や配置換えしたくないという要望の伝え方について。

院内のソーシャルワーカーさんにつなげてくれました。

ありがたいことに、言い方を考えてくれて、それをもとに台本を作りました。

それをそのまま、まず派遣会社の担当に伝えることにしました。

肺がんを公表して、まだ働かせてもらえるのなら、入院に向けて今は長期的な案件を受けたくない。など、仕事内容の配慮を求めないとダメ。

そんなアドバイスをもらいました。

今は令和。病気を理由とした解雇や、一方的な労働条件の変更は、企業側も派遣側も慎重にならざるを得ない時代なのです。

(職場の対応はまた別記事にします)

適応障害の経過

適応障害自体は、休職してから2か月ほどは症状が落ち着いており、肺がん手術後にぶり返し、まずは食欲を取り戻すとすべての症状が消失していきました。

1年間の体重の増減は8キロほどで、痩せたり太ったりを2往復ほど繰り返し、今現在太った方で止まっています(笑)

ここしばらくなにも症状が出ていません。

                      

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