膵嚢胞(IPMN)の記録

定期検査エコーの結果<IPMN発見から4年後、4年半後>

検査2回分まとめて書きます。

IPMN発見から3年半目の検査で、MRI検査からエコー検査に変わっていました。

その半年後のエコー検査では、変化は認められず、4年半後の検査でもう一回エコー検査をしたところ、「大きさが増大傾向(エコー検査のため誤差の可能性ある)」とのことで、次回の5年目となる検査からまたMRI検査になりました。

増大傾向といっても、いくぶん大きいほうに見積もってもただちに精密検査行きということでもなく、半年後でよいとのこと。

エコー検査はMRI検査よりも手軽で、予約もこちらの勝手で変更自在なので助かっていました。

ですが、エコー検査はMIRよりは不明瞭なため、サイズがどれほど増大したのか、そもそも本当に大きくなったのかですらも不明瞭、新たな小さいIPMNが増えていても検知していない可能性もある。そんなむず痒い結果で帰宅せねばなりません。

簡単ながら、以上が2回分の検査のご報告です。

これからは私の勝手な胸の内を書きますので、嫌な気分になられる方も多いと思います。今マイナス思考な方、正確なIPMNの情報をお探しの方はお読みにならなほうがよいかもしれません。

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知らなきゃよかった?

私はずっと思っています。知らなきゃよかった。なら、なぜ病院へせっせと検査に行ってるの?知らなきゃよかったのなら、自分から病院行くのやめればいいじゃん。客観的に見るとそう思います。

知ってしまったから行っているのです。毎度毎度、本当に行くのを止めてしまおうか。と思いながら。行かなかった、のではなく、ついつい、行ってしまうのです。

私は、生きたいという強い意欲がなく、1年後か50年後かいつ来るかわからない、死に至る過程を今から、少しでも楽にしたいのです。数日~数年の命を削ってでも、身体、精神ともに、痛くない、苦しくないことを優先させたいのです。

だから命にかかわる病気を知るとしても会社が定期的に勧めてくる人間ドックなどではなく、自分の知りたいタイミングでそれを得てきました。IPMNは、5年前、私が知らないでよいとしている情報を、知りたくないタイミングで不意に得てしまったのです。

29歳の乳がんはみつけてくれてありがとう。IPMNはみつけてくれなくてよかったと。ものすごく勝手な考えなのでもちろんここで書く以外のリアルな私は誰にも言えません。

大手術の果ての、国からの援助されるレベルの身体状態には達していない、だが微妙に働けなくなった体をどうするのか。それを避けるために手術を拒否し、苦しくなく終末をすごすことに特化する人生を選択する中年を許してはくれまいか。けしからんと蔑まないで。

ちなみに、手術をした人が働けなくなるわけではありません。医師もそう言っています。私が仕事の能力がないので、体力勝負の仕事か、有給消化をすれば即契約終了されてしまうような仕事にしかつけないのです。IPMN関係なく、もともとが使えないヤツ、という事情の上です。そして、私はその仕事というものが好きなのです。

29歳で、決して早期ではない乳がんを助けていただいき、大いに感謝し、生きたいと思って手術~抗がん剤のおかげで今まで生きて来たゆえに行きついた、今の私の思いです。やけくそなどではありません。

ですが、こうして知りたくなかっただのあーだのこーだの言っているさなかにさらに医療も進歩しています。私が手術適用になった時、もしかして、何かが変わっているのかもしれません。

IPMNは、発見してもどうしようもできない、治療法はごっそり摘出までの酷なカウントダウンをするだけ、医学の中途半端な進歩で検知してしまう、全く症状がないのに。今の段階の人類にとって、知らなくて幸せだったものじゃないかと思っていました。もしかして、みんな密かにそう思っているんじゃないかと思い、過去にアンケートをしてみたところ、

結果、知ってよかったという人が多数でした。結果を見るボタンで、見てください。

アンケートに答えてくださったみなさんは、早期発見が難しい膵臓癌の、早期発見のチケットを手に入れているのです。そして、一生このまま爆弾が悪さしない可能性を最も強く祈っています。各々の事情もかかえ、真剣に向き合っておられるのが伝わりました。こんな不真面目な私に、ありがとう。

                      

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