乳がん治療の記録

放射線治療の記録、毎日通院

2016/12/15

乳房温存手術して退院後、放射線治療に毎日通院した時の様子を書きます。

スポンサーリンク

放射線治療の局所的な副作用、私のケース

(入院までの記録は、別記事:乳がん手術後の入院中、腕上げリハビリと心の様子に書いてあります)

私は平日は毎日放射線科へ外来で通院治療します。放射線治療が受けれる施設が近くにない人は、治療期間はずっと入院していて週末に家に帰っていたようです。

放射線照射自体はほんの数秒で、照射時の痛みはまったくありません。が、回数を重ねるごとに皮膚が低温やけどのような変色と、ヒリヒリ感が出てきます。

例えば、日焼け止めを塗り忘れた部分があって丸一日太陽にあたりつづけて過ごしたあげく、そこがヒリヒリしてやがて皮がむけてくる感じに似ています。ただ、普通の日焼けで起こした皮膚炎よりも随分長く(何か月か何年か)黒ずみは残りました。放射線照射の量や回数にもよるかもしれません。

手術はかなり綺麗に左右差も目立たないように仕上げてくださったのですが、放射線によって組織が委縮し、左右差が目立つようになりました。

それは数年かけておだやかに左右均等になってきたように思います。委縮が治ったというより、長い年月の中で、太ったり痩せたり、日常生活で筋肉を使ったり、自然に作られてきた感じがします。

一見分からない全体の副作用の方が重要のようです。少なからず、被爆をするわけですから、白血球減少や、倦怠感その他副作用があります。

その副作用の説明については、主治医、放射線科の主治医、放射線技師、のいろいろな立場からしてくれます。慎重に説明しなければならない事なのだと思います。入院、手術についての説明よりかなり時間をとっていただきました。

放射線治療の金額と所要時間

治療の料金は一日(一回)あたり ¥5,000~8,000円(健康保険3割適用の場合)

通院時間 電車で15分+徒歩5分+電車待ち時間平均5分 × 1往復 = 50分
受付&治療 10分
会計   数十分

余裕をもって一日当たり2時間ほどですね。予約をしているので、放射線科での時間はすぐ終わります。会計待ちの時間は勿体なかった!何日かまとめて支払いできればいいのに!と思っていました。

私は、基本電車で通院、子供を預けれる時間が少ない時はタクシーで通いました。実母と、叔母(両者とも仕事をしています)が協力して家に来くれたり、近所のベビーシッターさんに預けたり、どうしても行けなくて治療をキャンセルした時もありました。

車の運転ができれば楽ですが、私はその能力を失っていました。身体的にではありません。体力低下のうえに必死に睡眠を削っている日常、自分以外の人の命も脅かすかもしれないという思いからハンドルは握れませんでした。私はこの時、人に事情をあまり話すことをしていなかったので、もし話していたら、友達が出来る時に送りか迎えの数日ほどしてくれたかもしれません。

その日の治療が終わると全力で家事育児

ikuji1
その日の放射線治療が終わればこれから、炊事、洗濯、掃除、子供が泣きます。ミルク、オムツ、もうぐったり。夜中子供が起きれば私も起きます。オムツ、あやして、泣き止まない?昼間仕事している主人の睡眠の邪魔をしないよう、子供の泣き声をなんとかしないと。なんて思わなくてもいいかどうかの判断がすべて狂ってて、狭い部屋で声を殺して私も泣きます。

育児疲れか睡眠不足か治療の副作用か、時々吐きます。「お母さん、癌で治療してるから、ちょっと泣くの減らしてね?」「ちょっと吐く間、泣くの待っててね。なんて通じません。」

ちなみに、うちの子供は、どちらかというと、「泣かない」「手のかからない」ほうであったのです。でも、しんどかった。しんどかったのです

癌のせいにしていいですか?

そうして翌日が来て、また慌てて子供を預けて放射線に通います。

なんとか25回通いましたが、次は抗がん剤です。

                      

-乳がん治療の記録